2007年12月11日火曜日

エトー、デコ復帰おめでとう!






















リーガエスパニョーラ第15節、カンプノウに
デポルティボ・ラ・コルーニャを迎えた一戦は、
バルサがロナウジーニョとチャビのゴールで
2-1の勝利を収めた。
強い風と試合開始早々のデポルのクリスティアンのゴールが、
バルサ陣営を凍り付かせた。
なかなか調子が出ないバルサだったが、
少しずつ盛り返し、今シーズン初となる、
先制されてからの逆転での勝利によって勝ち点3を獲得した。
また、この試合は怪我から故障したエトーとデコが
揃って久々にファンの前でプレーした。
【凍てつく立ち上がり】
前半2分、元バルサのクリスティアンがおよそ25mの距離から
放ったミドルシュートは、無回転によるブレ球となって、
ゴール左隅に突き刺さった。
実に9月26日以来のカンプノウでの失点となった。
予定外のハプニングに、バルサは適応するのに時間が掛かった。
いつものようにボールを保持するものの、テンポの良い
パス回しはなかなか見られなかった。また、常に激しく
プレッシャーを掛けてくるデポルの組織にも苦しんだ。
【ロナウジーニョのPK】
バルサに最初のチャンスが訪れたのは22分、
ロナウジーニョのフリーキックをGKムヌアが弾いたところ、
プジョルが、エトーがこぼれ球を立て続けにシュートに行くも、
懸命に守るデポルディフェンス陣に阻まれた。
同点の匂いが漂い始めた時、逆にデポルに決定的な2点目の
チャンスが訪れる。右サイドのクリスティアンが上げた
センタリングに対し、ミリートがヘッドでクリアしたボールは
ゴール前でフリーで構えるシスコの下へ。
しかしシスコのヘッドはクロスバーを超え、
バルサは九死に一生を得た。
デポルは組織的なディフェンスとプレッシングで、
バルサにスペースを与えず、攻撃の糸口を掴ませなかった。
そんな中、パスが駄目ならとイニエスタが果敢に左サイドを
ドリブルで突破を図ると、クリスティアンがそれを阻もうと
して足を引っ掛けてPK、これをロナウジーニョが落ち着いて決め、
バルサが40分に同点に追いつくことに成功する。
【徐々にボール支配】
後半はザンブロッタに代わってデコが登場する。
するとボールが左右に広く展開されるようになっていく。
序盤にはエトーを起点に何度もチャンスが創出され、
エトー自身がGKと一対一になる場面もあった。
前半からプレッシングを掛け続けたデポルは、徐々に圧力を
掛け切れなくなっていき、それにつれてバルサの
ボールポゼッションが高まっていった。
【チャビの逆転ゴール】
56分、ロナウジーニョとの絶妙なコンビネーションから
シュートチャンスにこぎつけたイニエスタだったが、
シュートは左に大きく外してしまう。
試合は徐々にバルサの一方的な支配下の中で展開されていく。
64分にはエトーに代わってボージャンが入ると、
スピードを活かして幾度もデポルディフェンス陣を
脅かすチャンスを構築していった。
そして、メッシのスルーパスに右サイドをオーバーラップした
プジョルが絶妙なセンタリングを送り込むと、
GKムヌアの弾いたところをチャビが押し込んで2-1と、
遂に逆転に成功する。
その後も、バルサは圧倒的にボールを支配し、
相手がボールを取りに来て、チャンスと見るや
3点目を狙って行った。
そしてそのまま試合終了、バルサは引き続き
カンプノウを不落の牙城とすることに成功した。
【バルサvsデポルティボ】
ゴール
0-1 クリスティアン (2分)
1-1 ロナウジーニョ (40分)
2-1 チャビ (70分)