2007年9月28日金曜日

ホームで3連勝!!






















★バルサ、サラゴサに完勝(4-1)
リーガ第五節、カンプノウで行われたバルサvsサラゴサの一戦は、
前半にメッシとイニエスタの活躍で奪った4点によってバルサが
4-1で完勝した。得点はメッシの2ゴールとイニエスタ、マルケスが
それぞれ1点ずつを決めた。

ファンが待ち望んでいた真のバルサがとうとう戻ってきた。
先週の対オリンピック・リヨン戦と対セビージャ戦に連勝した
バルサは自信を完全に取り戻し、サラゴサ戦を4対1で快勝した。
特に、前半45分間にバルサが披露した怒涛の攻撃は
バルサファンが望む攻撃サッカーそのものだった。
バルサは更に得点差を広げるかと思われたが、サラゴサのGK
セサールのファインセーブにことごとく止められ、ゴールネットを
揺さぶったのは僅かに4回のみだったが、華麗でスピード感溢れる
今晩のバルサの攻撃を満喫したカンプノウに押し寄せた
バルサファン達は満ち溢れる満足感と共に帰路に着いたに違いない。

【"マタドール"、メッシ】
セビージャ戦で大活躍したメッシは、サラゴサ戦でもキックオフと
同時にエンジン全開でサラゴサゴールに襲い掛かり、前半3分には
早速最初のチャンスを作り出しサラゴサディフェンス陣を脅かした。
そしてその2分後、メッシのドリブル突破からバルサの先制ゴールが
生まれる。独特のリズムで2人を抜き去ったメッシは、ゴール正面の
ペナルティエリアの少し外にポジションを取っていたアンリに
一度ボールを預けた後、そのボールをもらい直すと得意の左足を
振り抜きゴール左に突き刺した。

【サラゴサの反撃】
前半開始早々にバルサに先制ゴールを決められたサラゴサであるが、
意気消沈することなく素早く反撃に出る。
まずはディエゴ・ミリートが左45度の角度から強烈なシュートを放ち
左ポストに当て、その直後の前半9分には素早いカウンターアタック
からアイマールのラストパスを受けたサパテルが右45度から
ゴール左に突き刺し1対1の同点とする。
しかし、サラゴサが反撃ののろしを上げたのも束の間、
その1分後に再び好調のメッシが現れ、オーバーラップした
マルケスのこぼれ球を左足でゴール左に突き刺し2対1と勝ちこした。

【ロナウジーニョ コール】
バルサのリズミカルな攻撃サッカーは止まるところを知らず、
前半13分にはアンリがGKセサールと1対1となる決定的チャンスを
掴んだが、惜しくもセサールのファインセーブに止められた。
バルサの攻撃サッカーに魅了されたカンプノウに押し寄せた
バルサファンたちは、チームが披露する攻撃サッカーに
応えるかのように大歓声で応援し続け、前半15分にはカンプノウ全体に
ロナウジーニョコールが響き渡った。
(ロナウジーニョコールは後半も繰り返された)
前半20分にサンブロッタが負傷退場を余儀なくされ、
その代わりにオレゲールが右サイドバックとして途中出場するという
ハプニングがあったが、バルサの攻撃の手が緩むことはなかった。

【イニエスタとマルケスの追加点】
そして迎えた前半22分、右サイドのデコがメッシと絶妙なパス交換で
ペナルティエリア内に進入した後、ファーサイドに絶妙なラストパスを
出したところにイニエスタが飛び込み無人のゴールに追加点を押し込んだ。
左フォワードでスタメン出場したイニエスタは随所で芸術的なプレーを
披露し、バルサの左サイドの攻撃の指揮者を務めていた。
イニエスタのマークを担当したDFディオゴにとっては悪夢のような
90分だったに違いない。前半終了間際には、ゴール正面やや左の
位置のFKをデコが直接狙いポストに当て、そのこぼれ球を
マルケスがヘディングで無人のゴールに押し込み4対1と
試合をほぼ決定づけた。

【更なる追加点を求めて】
4対1というスコアも影響し、ハイリズムの中展開された前半に比べ
後半のリズムは落ちたが、バルサは更なる追加点を求めて後半も
決定的チャンスを量産した。
後半18分にはメッシがデコとの絶妙なコンビネーションから
GKセサールの頭上を抜く芸術的なループシュートを狙うも、
惜しくもシュートは僅かにゴール上に外れた。
その後、サラゴサのFWオリベイラが強烈なシュートを放ち
バルサゴールを脅かしたが、バルデスがしっかりと押さえた。
また、好調のイニエスタが強烈な超ロングシュートを左ポストに
当てるなどバルサはチャンスは掴み続けたが追加点は取れない
まま時間が過ぎていった。

【バルサの攻撃サッカーが復活】
バルサの攻撃の原動力となったデコはファンの盛大な拍手に
包まれる中後半28分にジオバンニと交代し、ファン達はその数分後に
メッシがボージャンと交代した際にもメッシの素晴らしいプレーを
労うかのように盛大な拍手を送った。
バルサの今晩のリズミカルな攻撃に魅了されたファン達は、
試合終了間際にバルサがパスを回すたびに“オーレー!”と掛け声をかけ、
喜びの気持ちを表現していた。
今晩バルサの攻撃サッカーが復活したと言っても過言ではない。

【ゴール】
1-0 メッシ(5分)
1-1 サパテル(9分)
2-1 メッシ(10分)
3-1 イニエスタ(22分)
4-1 マルケス(45分)


★スペクタクルなカンプノウでの3試合
先週始め、バルサは難しい1週間を迎えようとしていた。
全てホームのカンプノウで戦えるとは言え、
3連戦はリヨン、セビージャ、サラゴサといういずれも強豪との
対戦が控えていたのである。
最大級の集中力が要求されたこの1週間、バルサは見事この
難題をクリアし、3戦全勝、9得点2失点という完璧な内容で
任務を遂行して見せた。
成功したのは試合内容だけでは無い。
観客席も多くの人々がバルサのスペクタクルを堪能し、
一試合平均75,580人を動員した。

【"ピチッチ"メッシ】
この一週間はまた、メッシをリーガのピチッチ(得点王)に押し上げる
一週間でもあった。
セビージャ戦とサラゴサ戦でのそれぞれ2ゴールで計4ゴールを
上げてゴールを量産したメッシは、現在リーガエスパニョーラの
得点王に輝いている。
同ゴールで並んでいるのはカヌーテ(セビージャ)、ロッシ(ビジャレアル)、
アグエロ(アトレティコ・マドリード)、スナイデル(レアル・マドリード)だ。

【平均75,580人】
ホーム3連勝というチームの成功の裏には多くの観客による
声援があったことも忘れてはならない。
オリンピック・リヨン戦では78,689人、セビージャ戦では77,399人、
サラゴサ戦では70,676人を動員し、一試合平均は実に
75,580人に達している。

【開催日時のハンデを物ともせず】
特に、昨日のサラゴサ戦は平日の水曜日開催、また22時キックオフ
という観客動員に不利な条件が揃っていたにもかかわらず、
70,000人の大台を超えたことは特筆に価する。
実際、最後にリーガがカンプノウで平日開催された
2006年12月21日の対アトレティコ・マドリード戦では、
53,685人と昨夜を大幅に下回る記録が残っている。

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