2007年7月27日金曜日


★2007-08シーズン初戦を勝利で飾る

スコットランドで行われたプレシーズンの親善試合、対ダンディー・ユナイテッド戦は、後半終了間際にアンリがPKを決め、バルサが0-1で辛くも今シーズン初戦を勝利で飾った。

ティエリ・アンリがこれ以上ないという形でバルサの選手としてのスタートを切った。後半の45分間をプレーしたアンリは試合を決めるゴールで、バルサと自分自身に初勝利をもたらした。この勝利によってダンディー・ユナイテッド戦の連敗を4でストップさせ、同対戦としても初勝利を敵地で掴み取った。

【圧倒的なボールポゼッション】
立ち上がり、ダンディー・ユナイテッドは攻撃的に出て来た。その成果は早速表れ、7分にハントとバルデスが一対一となるシーンを作られる。しかしここでは鋭く飛び出したバルデスがボールを弾き出して事無きを得る。しかしながらこのチャンスは前半、ダンディー・ユナイテッドにとって唯一のチャンスとなる。

バルサは新加入のトゥーレ・ヤヤをボランチの位置に配し、徐々にボールポゼッションを高めていく。ボールをキープし、じわじわと相手陣内に進入し、完全に相手を引かせていく。18分にはゴール正面からロナウジーニョがフリーキックを蹴るも、惜しくもボールは左ポストを叩いて外側に外れた。続いてエスケーロとイニエスタがそれぞれゴール前でシュートチャンスを掴むも、なかなかゴールを割ることが出来なかった。

【さらなるチャンス】
さらにはエスケーロとエトーがそれぞれビックチャンスを迎えたが、ポジション取り良く守るダンディー・ユナイテッドのディフェンス陣と、鉄壁の守りを見せるGKスザモトゥルスキーの前にゴールを決めることが出来ず、前半を0-0で折り返した。

【7人の交代】
後半開始時は、この日最も注目すべきシーンが訪れた。アンリがバルサの紺とエンジのユニフォームをまとってデビューを果たした瞬間だ。さらには後半からジョルケラ、ベレッチ、ジオバンニ・ドス・サントス、ボージャン、デコ、そして同じくバルサデビューとなるアビダルも出場した。

ティエリ・アンリは後半の間、前線で動き回った。そのアンリがチャンスを迎えるまでに必要だったのは、僅かに1分、2タッチのみだった。いきなりのチャンスは、しかしながら僅かにクロスバーを超えていった。

【屈強なスコットランドディフェンス陣】
地元ダンディー・ユナイテッドはバルサよりも2週間早くプレシーズンを始めており、その上回るフィジカルコンディションを利用して、粘り強く、激しくアタックしてきた。その為、バルサはなかなか思い通りにパスを繋げず、一進一退の攻防がしばらく続いた。

特にダンディー・ユナイテッドはディフェンス面で屈強さを見せ、バルサの攻撃を時折ファール覚悟でことごとく弾き返していった。一方、攻撃ではダンディー・ユナイテッドはサイドの遠い位置から早めにクロスをセンターフォワードに蹴り込む作戦に出るも、バルサゴールを脅かす展開には殆ど繋がらなかった。唯一の例外はロブソンがゴール正面でヘディングシュートを決めたシーンだが、これもその前のファールを取られてノーゴールの判定となった。82分の出来事だった。

【ボージャンに2度のチャンス】
そんな中、カウンターアタックからボージャンがチャンスを掴む。しかしながらGKとの一対一でファインセーブに遭い、ゴールを奪うことが出来なかった。続いて88分、再びボージャンが左サイドから中へ切り込んですかさずシュートを放つも、ボールは僅かにゴール左へ外れた。

【そしてアンリ】
その数秒後、ジオバンニ・ドス・サントスが相手ペナルティーエリア内をドリブルで突進しようとしたところを倒されてPKの判定を受ける。これをアンリが蹴り込み、1度はGKに弾かれるも、落ち着いて跳ね返ったボールを押し込みゴール。終了間際に試合を決定付けるゴールが決まった。ダンディー・ユナイテッドもセットプレーから同点のチャンスを掴むも、ゴールの中でカバーに入ったベレッチが懸命のクリアーでピンチを防いだ。新加入選手4選手の内、3選手がデビューを果たした新生バルサは、2007-08シーズンを勝利でスタートすることに成功した。

【ダンディー・ユナイテッド 0-1 バルサ】
0-1 アンリ (90分)

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