2007年7月25日水曜日

ボージャン自身はどうなんでしょうか?

ボージャンが8月に韓国で行われる
U−17ワールドカップ(W杯)に向けた
U−17スペイン代表メンバーに招集された。
しかし、今回のメンバー入りは予想外のことで、
今後バルセロナはスペインサッカー協会に
ボージャン招集の取り消しを求めることになる。
それもそのはず、ボージャンは昨シーズン終盤から
U−17欧州選手権をはじめ、U−19、U−20、U−21と
各年代のスペイン代表チームでプレーしており、
肉体的な疲労は限界点に来ている。
U−17欧州選手権の優勝直後には
U−20W杯への参加もうわさされたが、
そうした状況から最終的には招集が見送られた。
よってU−17W杯についても、メンバー入りはないものと予想されていた。

 所属クラブのバルセロナは、23日から始まったトップチームの
スコットランド合宿にボージャンを連れてきており、
プレシーズン期間はトップチームで経験を積ませるとともに、
新シーズンに向けた体作りをさせたいと考えている。
 また、バルセロナは既にU−21スペイン代表に招集された
ボージャンが、3カテゴリー下のU−17代表で
プレーすること自体にも嫌悪感を示しているようだ。
確かに、既にフル代表に定着したセスク(アーセナル)や
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)の例を見ても、
飛び級した選手が再び自分の年代のカテゴリーに
戻ってプレーすることはほとんどない。

 今後、ボージャンに対する招集取り消し申請を
スペインサッカー協会やU−17スペイン代表監督が
認めるかどうかに注目が集まるが、同代表は韓国入りする前に
8月2日からマドリー市内で合宿を行う予定となっている。
バルセロナは2日からアジアツアーに出発するため、
状況に変化がない限り、ボージャンはアジアツアーに帯同しないことになる。
バルセロナのみならずスペインの将来も背負って立つボージャンだが、
体は1つしかない。勝利のために各チームの監督や関係者が
彼を招集したい気持ちは分かるが、クラブやサッカー協会が
しっかりと話し合った上で、彼の体や将来を優先した決断を下すよう願いたい。

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