2007年8月6日月曜日

アジアツアー北京戦に快勝!




















アジアツアー2007第一戦、対北京国安戦はバルサがジオバンニ・ドス・サントス、イニエスタ、ロナウジーニョのゴールで3-0で快勝した。出場が危ぶまれていたロナウジーニョとシウビーニョも後半から出場し、元気な姿を見せていた。

スコットランドでのダンディー・ユナイテッド戦(1-0)、ハーツ戦(3-1)に続き、FCバルセロナはプレシーズンマッチ3連勝を飾った。戦前の予想通り、試合開始から主導権を握ったバルサは、圧倒的なボールポゼッション率で試合を支配した。序盤開始早々のジオバンニの得点で幸先良く先制点を手にしたバルサは、その後も終始危なげない展開で、終わってみれば3−0の完勝となった。ロナウジーニョも後半の45分間をプレー、随所にらしさを出して、足首の不安を払拭させた。圧巻は77分、ゴール正面やや左よりのフリーキックを直接決めて、試合を決定付けるゴールを披露した。
【バルサペース】 バルサは試合開始から主導権を握って攻め立てた。前半2分、ティエリ・アンリのパスを抜け出したイニエスタがシュート。しかし左足のシュートは僅かにゴール右に外れた。一方、北京国安も気合十分で、ボールを持てばかさにかかって攻め立てた。しかしながらバルサディフェンス陣を脅かすシーンを築くことはなかなか出来なかった。バルサはそれほど強く来ない北京国安ディフェンス陣のすきを突いて中盤でリズミカルにボールを回していった。そんな中、前半8分、チャビが右サイドのジオバンニ・ドス・サントスへ絶妙のスルーパスを通すと、ジオバンニは左足ダイレクトでこれを決め、先制ゴールを上げることに成功する。
【引き続き試合を支配】 バルサは引き続き攻撃の手を緩めずに攻めた。しかしなかなか決定機を演出することが出来なかった。前半26分には、チャビの縦へ上げたボールに対し、アンリと競り合っていたDFザン・シュアイがヘディングで自陣のゴールへ入れるオウンゴールのシーンがあったものの、そのプレーでアンリがオフサイドを取られ、得点は取り消された。前半終了前、ザンブロッタとジオバンニが右サイドからそれぞれチャンスを掴むも、北京国安の必死のディフェンスに追加点を奪えなかった。また、アンリも左サイドで個人技からシュートを放つも、GKヤン・ジィーに防がれた。
【ひやりとした後半開始】 ここまでのプレシーズンの親善試合同様、ライカールト監督は後半頭から4人の選手を新たに投入した。すなわち、ロナウジーニョ、モッタ、シウビーニョ、そしてGKオイエルが、アンリ、トゥーレ・ヤヤ、アビダル、ジョルケラに代って出場した。一方の北京国安も後半開始から多くの選手を入れ替えてきた。そして51分、いきなり北京国安にビックチャンス、この試合で最も決定的なチャンスが訪れる。中盤でボールを受けたマルティンスからのスルーパスに飛び出したティアゴがGKオイエルと一対一に。しかし左足でキーパーを抜き切る前にコースを突いて放ったシュートは、僅かに左ゴールポストの外に外れた。すぐさま反撃に出たバルサは、エトーがシュートを放つも、僅かにクロスバーの上を超えていった。
【駄目押し点】 57分、左サイドにいたモッタからふわりと逆サイドで待つエトーにセンターリングが上がると、それを絶妙な胸トラップ落としたエトーが右足を振りぬくと、ボールは右ポストに当たって大きく跳ねるチャンスがあった。その跳ね返ったボールを取ったロナウジーニョは、再び右サイドのエトーへスルーパスを通すと、エトーは中央へ折り返す。そこへ猛然と飛び込んできたイニエスタが押し込んでゴール。バルサが2-0とリードを広げた。試合を決定付ける2点目と疲労が、北京国安に重く圧し掛かった。

ゆっくりとしかし巧みにボールを回すバルサ。試合のリズムは徐々に落ち、膠着した展開が続いていく。時間と共に次々と選手を代えるライカールト監督、フィールド上には徐々に滅多に見られない組合せのメンバーで構成されていった。すなわち、FWにはエスケーロ、マキシ・ロペス、ロナウジーニョの3人がいた。ロナウジーニョは足首の負傷を感じさせない動きでらしさを存分に発揮していた。圧巻は77分、ゴール中央やや左20mからのフリーキックを直接沈めた時だった。この駄目押しゴールによって試合は大勢を決し、その後両チーム共に決定的なシーンは訪れなかった。しかし、プレシーズンを積み重ねてきた選手達の進化ぶりは、既に十分に見て取れた試合内容となった。
【ゴール】 0−1 ジオバンニ・ドス・サントス (8分)
0−2 イニエスタ (57分)
0−3 ロナウジーニョ (77分)

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