2007年8月9日木曜日

バルサvsマリノス















































★苦しみながらもマリノスを下す(1−0)

またまた決めた。

今やプレシーズンマッチでのバルサの攻撃陣を牽引している感のあるジオバンニ・ドス・サントスが、この日も貴重なゴールを決めてチームに勝利をもたらした。

アジアツアー第二戦、日本の横浜で行われた、対横浜F・マリノス戦において、ライカールト監督率いるバルサは再びスペクタクルなフットボールを展開、日産スタジアムに詰掛けた多くのファンの前で1−0と、また新たな勝利を手にすることに成功した。前半には初めてロナウジーニョ、エトー、アンリで構成されたスーパー3トップを目の当たりにすることが出来た。後半に入ると、アンリに代って入ったジオバンニ・ドス・サントスが、プレシーズンで示し続けている効果的なプレーと、得点への執着心を見せてくれ、チームに勝利を呼び込んだ。
【スーパー3トップのデビュー】 誰もが待ち焦がれたロナウジーニョ、エトー、アンリの3トップが遂に実現した。3人のフォワードは次々にポジションチェンジして、マリノスDF陣を混乱させた。スピードに乗ったコンビネーション、スペースへの絶妙なパス。待望の布陣は、ファンを落胆させることはなかった。僅かに足りなかったのは、ゴールまでラスト数メートルのところでの精度。またその後方では、チャビとイニエスタが攻撃を組み立て、サポートしていった。彼らがボールを持った時、相手チームにとっては危険な攻撃が始まる、そんな予感が伝わってきた。

テクニックで上回るバルサだが、一方、マリノスも前線からのプレッシャーを粘り強く掛け続けて対抗した。バルサディフェンス陣の前になかなかペナルティーエリア内に入れない中、遠目からのミドルシュートを多用した。前半19分には山瀬功治がエリア外からシュートを放つと、反応良くバルデスがファインセーブを見せた。バルサもサムエル・エトーがロナウジーニョの絶妙のパスから抜け出してGKをかわしてシュートを決めるシーンがあったが、明らかに線審のミスと思われる判定ながらもオフサイドのジャッジによって同ゴールは取り消されてしまう。
【ジオバンニの投入】 後半開始からアンリに代わってジオバンニ・ドス・サントスがピッチに入った。絶妙の動き出しとスピードを駆使し、チャンスを次々と引き出していくジオバンニのプレーに、ゴールは時間の問題と思われた。53分、ゴール中央でボールを受けたジオバンニは反転して右足でシュートを放つも、ボールは惜しくもポストに嫌われた。バルサのフォワード陣の盛んなポジションチェンジで徐々に疲弊していったマリノスディフェンスラインは少しずつ下がっていき、相対的に後半から入ったジョルケラの守るバルサゴールへ到達するシーンは減って行った。
【完璧な3トップ攻撃】 中盤ではトゥーレ・ヤヤが存在感を示し、マリノスの攻撃の芽を次々と潰していった。一方、マリノスGK榎本がこの日は大活躍。スーパー3トップの攻撃を高い集中力と素早い飛び出しで次々と防いでいた。そして75分、カウンターアタックからロナウジーニョがドリブル、交差して走ってきたエトーにヒールパスで落とすと、エトーはダイレクトで前方のスペースへスルーパス。そこへ反応したのはジオバンニ・ドス・サントス。オフサイドトラップをかいくぐってDFラインの裏へ飛び出すと、左足で落ち着いてゴール隅に決め、待望の先制点を上げることに成功する。

リードを奪い、次々と選手交代によって試合のリズムを壊しながらも、バルサは追加点を奪うため攻撃の手を緩めない。87分、再びジオバンニ・ドス・サントスに追加点の絶好のチャンスが訪れたが、これもGK榎本の好セーブに阻まれた。88分にロナウジーニョが交代を告げられると、この日詰め掛けたファンからこの夜一番の大きな拍手が沸き起こった。再び日本のファンの前で天賦の才を見せ付けたロナウジーニョは、フィジカルコンディションも、順調に上を向いていることを示した。

この勝利によってバルサはプレシーズンマッチ4戦4勝とし、今夜の勝利による勝利トロフィーとジオバンニ・ドス・サントスが手にしたマン・オブ・ザ・マッチの勲章を携えて、宿舎に戻っていった。
【ゴール】 1−0 ジオバンニ・ドス・サントス (75分)

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